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香港/マカオ滞在記vol.8「しつこい入国審査官の巻」
滞在4日目の朝。今日でマカオを後にするつもりであったが、「どう動くか?」は前夜から考えあぐねていた…。いつもの”行き当たりばったり”で、当日の気分で動いてみようと思っていた。
①そのまま真っ直ぐジェットフェリーで香港へ戻る、②昨日、行かれなかった「マカオ・ワイン博物館」でポートワインを飲む、③ホテル近くの乗船場から中国本土へ向かうという3つの案から、私が選択したのは③番。理由は今にも降り出しそうな空模様を考慮して、一番手っ取り早いのを選んだだけである。
e0000839_155075.jpg2日間を快適に過ごした『Macau Masters Hotel』をチェックアウトしたのは午前10時。そんな私を待っていたかのように、激しいスコールが地を叩き始めた。こちらへ来て、初めての雨。香港/マカオは湿気が多く、随分暑いのだろうという予想とは裏腹に、私が到着してからは終始曇り空で全く蒸し暑さを感じない。ホテルから徒歩数分、「広州・深圳行フェリーターミナル」へ到着。深圳行の船が5分前に出航した後で、仕方なく対岸の珠海へ向かうことにした。
e0000839_1305840.jpg乗船時間約5分。黄土色した内港(Porto Interior Inner Harbour)を渡る。泳いでも難なく横断できる距離だ。早速、入国審査。マカオは中国に返還されたといっても入国審査は今も残る。「湾仔口岸」と呼ばれるいわゆる”関所”は小ぢんまりした建物で、”Duty free shop"といってもただのガラスケースに商品が陳列してあるだけのみすぼらしい規模。どうやら珠海へは陸路で渡ってくるのが一般的で、そこには大きなショッピングモールも併設されているらしい。
さて、その入国審査だが、かつて味わったことのない入念と言おうか単にしつこい”取り調べ”になった…。外国人で入国するのは私と若いバックパッカーの欧米人のみ。その2人だけが取り残され、キャリーケースの中のものを全て確認された。融通の利かなさそうなその”村野武憲”風の審査官はひと言も言葉を発しない。ガイドブックの1頁1ページから、はては携帯容器に詰めてあったシャンプーの臭いまで嗅ぐといった有り様…。e0000839_1342950.jpgその人を疑ってやまない嫌らしい目付きと横柄さに私のイライラは遂に沸点にまで達しかけ、「しばくぞ、コラ!(注;清原調で。写真は阪神・下柳、本文とは直接関係はありません)誰が中国なんかに入ってやるもんか、何が4千年の歴史だ!俺は28年の歴史だ!文句あっか!」と一瞬、思わなくもなかったが、”そこは大人”(単に話せなかっただけかも…?)、約20分にも及んだ”不当捜査?”に耐え抜き、一時は夢にまで見た中国本土、ユーラシア大陸の地に足を踏み入れたのであった。〈続く〉
※一部、不穏当な記述があったことをお詫びいたします。後日、”中国通”の後輩に聞いたら、中国の入国審査はかなり厳しいとのこと。私の風体が怪しかったからでは決してないらしい。ひとまず安心。。
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by issa-izm | 2005-09-28 01:26 | 海外徒然日記
香港/マカオ滞在記vol.7「マカオで迷うの巻」
今回でマカオ編も最後です。いつも読んでいただいてる方、お付き合いありがとうございます。
今は滞在3日目の午後、コロアン島を後にするところからどうぞ。。
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コロアン島から再びマカオ半島のセナド広場に戻った私は、「もう一度マカオの市街を見渡してみよう」と北へ歩き始めた。歩いて約30分、空中ケーブルカー乗り場へ(往復約¥75)。山頂まで数分、東望洋山はマカオ随一のビュースポットとして知られている。眼下の美しい街並みは長崎に似ているといわれる私の田舎を思わせなくもない…。とにかく坂と小道が多いのだ。私の胸の中はいつの間にか”懐かしさ”でいっぱいになっていた。これを”郷愁”とでも呼ぶのだろうか?
e0000839_2215212.jpgさて、しばしの散策をして、次はポルトワインの試飲ができる『マカオ・ワイン博物館』へ向かう。但し、閉館まで残り1時間を切っている。「タクシーを捕まえよう」と、私は目的地の方向とは反対の大きな道を目指しつつも目的地へも向かおうという変な感覚で歩いているうちに、どうやら路頭に迷ってしまった…。随分と北西へ歩いてきたようで、道行く人に聞けば、セナド広場からも遠く離れてしまっているとのこと。周囲はどんどん猥雑さを増していき、通りには庶民の暮らしの匂いが漂っている。衣類の問屋街⇒金物屋の問屋街⇒中小規模の工場街⇒そして大衆食堂街と地図にもない景色を通り過ぎるうち、不安とは反対に好奇心の方が勝っていることに気が付いた。「そうだ!何も急ぐ必要も焦る必要もないのだ!ただゆっくり宛てもなく歩くのも旅だ!」と、すっかりワイン博物館のことも忘れ、”迷子”を楽しんでいる私がいた。「これが旅なのだ!」
2時間程も彷徨い歩き、ようやくセナド広場へ戻った私は”マカオ・最後の晩餐”を楽しむべく、いつもの『黄枝記』へ向かったのだった。
【この日の夕食】『黄枝記(Wong Chi Kei)』⇒この旅、3度目。いつも満席だが、いつもひとりなので待たされることはなかった。とにかく美味い!!e0000839_28583.jpg
☆「揚州炒飯(Fried rice "Yangzohu" style)』(五目チャーハン)約¥390☆「鮮蝦水餃麺(Shrimp dumping w/noodle in soup)』(海老ワンタン入りの麺)約¥240☆「海珠ビール」約¥140
e0000839_2103348.jpgチャーハンは文句なしの味。大きめに切られた焼豚が美味い。海老ワンタンはこの店の名物。プリップリの海老が何とも言えない食感で、美味さを倍増している。しかも¥240と安い。またいつの日か、訪れてみたい店だ!!
次回は海を渡ります。「中国本土・珠海編」、お楽しみに~
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by issa-izm | 2005-09-27 01:59 | 海外徒然日記
香港/マカオ滞在記vol.6「タイパ・コロアン島の巻」
唐突だが、香港・マカオの冷房温度の設定は異常だ!私はすっかりホテルの冷房で喉をやられてしまった…。日本ではむしろ暑がりの私が余りの寒さに耐えられず、寝る時はスイッチをOFFにした程。。後の日本への帰路の便で読んだ新聞で知ることになったが、「東南アジアでは細菌の繁殖を防ぐため、冷房の設定温度は20℃に設定されている」とのこと。通りで寒い訳だ!!これでは日本の今夏の”クールビズ”も台無し??ように思われるが…
e0000839_4371090.jpgさて、この日は少しのんびりしようとマカオ半島から脱出、マカオ・タイパ橋を路線バスで渡り、対岸のタイパ・コロアン島へ足を運んだ。
この島々、マカオ半島とは橋で結ばれていながら、随分と雰囲気が異なる。昨日までの喧騒はまるでなく、静かで豊かな自然が残っている。タイパ島の街の中心部がわからず、思わず降りてしまったところが、”Macau Jockey Club”こと「マカオ競馬場」。昨夜の興奮冷めやらず、元々競馬好きの私は朝から再び血湧き肉躍りかけたが、幸い?にしてレースはなし。雰囲気だけ味わって、感を頼りに繁華街へ向かうこととする。
【この日のブランチ】楽駿軒⇒おっかさん達数人で切り盛りしている店。店は決して清潔ではなかったが、若者を中心に繁盛している様子。☆「皮蛋痩肉粥」(ピータンと豚肉入りのお粥)約¥150☆「Carlsverg Special Brew・350ml」約¥90
e0000839_304833.jpg最初は無難に「揚州炒飯」を注文したら、「時間が掛かる」と言うので、おっかさんに適当に勧められて頼んだのがコレ。ピータンを好まない私は半分程、残してしまったが、味はそんなに悪くなかったように思う。後にこのお粥が香港の定番粥であることを知る。ビールは「カールズバーグ」だが、何とアルコール分8.6%という代物。物珍しさもあって頼んでみたが、やはりアルコール分が恐ろしいほどに濃厚!”ビールの焼酎割”といった感じだった…。日本未上陸らしい。
お腹も満ちたり、そぞろに歩を進めると、「官也街(Rua do Cunha)」と呼ばれる食堂街に出た。100m程の通りには広東やマカオ、ポルトガル料理の店が軒を並べる。e0000839_423740.gif
更に歩を進めて、「タイパ住宅式博物館(Taipa House Museum)」へ向かった。元ポルトガル公館。コロニアル様式で建てられ、20世紀初頭のポルトガル人の生活が窺い知れる。また、前庭に面した湿地は動植物の宝庫で、安らぎを与えてくれるスポットでもある。
さて、まだ13時。隣りのコロアン(路環)島へも足を伸ばしてみることにした。路線バスで約20分、近々進出してくるラスベガスの巨大カジノ・「ベネチアン」の現場、中国・珠海への国境を通過し、『ウェスティン・リゾート・マカオ』で下車。どうやらまた、中心街を通り越してしまったようだ。”ウェスティン”はまさに文字通りのリゾート。プライベートビーチがあり、プールもあり、ゴルフ場もありとスポーツ施設の充実ぶりには目を見張るものがある。だが、「私には関係ない」とすぐ、バスで中心部の「コロアン・ビレッジ」へ。南北400m程の集落だが、緑やピンクで塗られたポルトガル風の住居が連なり、異国情緒に満ちている。ここでのお目当ては「エッグタルト」。
e0000839_414787.jpg日本でもブームになったが、その本家発祥の店ががこの島にある『安徳魯餅店(Load Stow's Bakery)』なのだ。パリパリのパイ皮の中に美味しそうな焼き色が付いたいカスタードクリームがたっぷり入っていて、さすがに話題になるだけの味である。
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その後すぐ近くの「聖フランシスコザビエル教会」へ。かの有名な日本にキリスト教を伝えたあのザビエルを記念する教会。元々はザビエルの遺骨や遺物を祭るために1928年に建てられた教会で、黄色に近いクリーム色と白の壁で造られた瀟洒なバロック様式の建物だ。〈続く〉
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by issa-izm | 2005-09-26 02:01 | 海外徒然日記
香港/マカオ滞在記vol.5「カジノロワイヤルの巻」
決戦の地、『ホテル・リスボア』は”Friday Night”ということもあり、客でごった返していた。。
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一般的にカジノは「男性ならネクタイにジャケット、女性はドレスアップ」でないと入場できないところがほとんどだと聞く。要するにカジノはカジノは紳士・淑女の社交の場なのである。しかし、マカオのカジノにはそういった堅苦しさは皆無だ。普段着で結構、私はハーフパンツだったので、さすがに入場を断られるかと思ったが、全く問題なし。まさに庶民のカジノだ。
リスボアにはルーレット・バカラ・ブラックジャック・スロットマシン・ファンタン・大小(ダイスー)の5種のゲームがあった。欧米で人気の高いルーレットはマカオではさほど盛んでなく、マカオ独自のファンタンや大小の人気が高い。
大小 Big&Small】3つのサイコロの出目で、当たり外れが決まるゲーム。サイコロは半球型の透明なふたの付いたシェイカーの中に入っている。そのシェイカーの中で、ディーラーが数回、サイコロを踊らせてゲームはスタートする。
e0000839_10311.gif最も単純な賭け方はサイコロの出目の合計が大か小かを当てるもの。出目の合計が4~10であれば小、11~17なら大となり、当たれば掛け金の2倍が戻ってくる(3と18のつまりゾロ目はカジノ側の勝ちとなる)。この他、多様な賭け方があり、配当もその難易度によって異なる。大小の1回の最低掛け金は¥3,000~。

e0000839_1152416.jpgカジノでは端から「大小」と決めていた。やはり『深夜特急』の影響からだ。ディーラーの多くは口を真一文字に結んだ小娘という齢の女性。サイコロを繰る役が1人、結果を示す電光掲示板の係が1名、お金の出し入れをする出納係が2名で1台のテーブルは構成されている。そのテーブルを数十名程の客が囲む。私のように最低掛け金で勝負する者や1回の掛け金に数万円投じる者等、客層も様々。。
しばしお金を掛けない「見」をした結果、分かったのは大体の確率で出目は掛け金の少ない方に出ている(大金を投じた客側が勝つことはほとんどない)。「サイコロの出目はディーラーが操れる」、『深夜特急』でも同じことが記されているが、私も同様の結論を持った。また同時に、それを逆手に取れば、必ず小銭は稼げるという結論も得た。
e0000839_119296.jpg「どう切り抜けていくか?」、私が取った作戦はこうだ。「請客投注」といういわゆる“ハリ”の時間は90秒だが(カウントダウンされている)、チップを投じるのは寸前まで我慢する。多くの客もやはりチップを投じるのは10秒を切ってから…、そこで大か小かのどちらに多くのチップが投じられてるかを見分け、締め切り寸前にチップを滑らせる、掛け金の少ない方へ。

e0000839_1203119.jpgこの手法で一時は¥12,000の勝ちまで行ったが、最後は¥3,000の勝ちまで減ったところで切り上げた。正味約2時間。最後にもう一つ得た結論がある。「懐が寒い状況では勝負には勝てない」。私の場合、資金は直接旅行の資金につながってくる為、大きな勝負ができないのだ。ましてや貧乏旅行では…。1回の掛け金¥3,000に一々慄き、「どうしても勝てる!」と思う勝負にしかチップを投じることができなかった。何度も躊躇し、その都度、大概の予想はあたり、自分の思い切りの悪さを恨んだものだ。大小の場合、単発勝負ではダメ。ある程度の投資は覚悟で、継続的な勝負をすることが勝つための条件であると感じた。
【この日の晩ご飯】『黄枝記(Wong Chi Kei)』⇒本日2度目。e0000839_1463192.jpg
☆「Rice w/shrimp&egg(滑蛋蝦仁飯)」(海老とグリーンピースの卵あんかけご飯)約¥390☆「Plain noodle in soup(全蛋浄麺)」(海老風味のシンプルな中華そば)約¥140☆「海珠ビール・大瓶」約¥140
”海老チャーハン”を頼んだつもりだったが、出てきたのは卵あんかけご飯。「フム?」、確かに英語名には”Fried”が入っていない…。e0000839_1521860.jpg麺の方も具は青菜のような野菜のみ。麺自体はかなり細く、一度油で揚げてあるようなもので、食感・風味とももの珍しく、なかなかの味。「海珠ビール」は「青島ビール」より安い中国ブランドのものだが、喉ごし爽やかでなかなかキレがあり、カジノで興奮した喉を潤してくれた。

次回はマカオの島々(タイパ島・コロアン島)を巡ります。
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by issa-izm | 2005-09-25 23:57 | 海外徒然日記
香港/マカオ滞在記vol.4「マカオ探索の巻②」
”一人旅”の利点は何と言ってもフットワークの軽さ…、そして妥協の連続…。反面、何を見ても何を食べても感動が浅いという点では少し物寂しくもある。
聖パウロ天主堂跡を後にしたのは16時前。「もう一つどこか回れそうだ!こんな時こそ、お金をケチると後悔する!」とこの時ばかりは改心し、急いでタクシーに飛び乗った(初乗り¥150~)。e0000839_113677.jpg目的地は「ペンニャ教会(西望洋山聖堂)」。港を見下ろす小高いペンニャの丘の上に立地している。この教会はオランダ艦隊の攻撃から逃れた船の乗組員と乗客によって建てられた。さすがに午後5時が近かったこともあり、教会の扉は閉まり、その前の広場にもただ一組のカップルがいるのみ。そんな先客の邪魔はしてはならぬと見物もソコソコにそこから徒歩で10分程の「媽閣廟(マコウミュウ)」へ向かった。”マコウミュー”はマカオの地名発祥の地ともいわれるマカオ”最古”の寺院。中国ジャンク船の極彩色の石の浮き彫りは見もの!
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そこからは再び、タクシーを拾い、マカオの新しいシンボル「マカオタワー」へ向かった。世界で10番目の高さ338mを誇る'01年完成のタワーだ。その名物は何と言ってもフライング・フォックスと呼ばれるバンジージャンプとスカイウォークという命綱が頼りの空中散歩。挑戦したかったが、あいにく予約でいっぱい…。e0000839_1142845.jpg午後6時、夕暮れにはまだ早いが、焦る必要はない。ゆっくり日が暮れるのを待つ…。マカオの夜景は決して絶景ではなかったが、カジノの華やかなネオンが色づき始め、それは次第に”光の海”となり、私の心を揺さぶり始めた。。「カジノが私を呼んでいる…」、そんな魔力に惹き付けられ、私はタワーを降り、人間の欲望渦巻く現世界に足を踏み入れたのであった…。
次回は「怒涛のカジノ編」。ご期待ください。
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by issa-izm | 2005-09-22 00:58 | 海外徒然日記
香港/マカオ滞在記vol.3「マカオ探索の巻①」
西欧の雰囲気が漂うセナド広場は新馬路と呼ばれる目抜き道路のほぼ中央に位置し、その付近には官公庁や高級ホテルが建ち並ぶ。セナド広場から縦に伸びる通りはさながら渋谷のセンター街のようで、若者や観光客でごった返していた。
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そのセナド広場を北上し、まずは「モンテの砦」へと向かった。e0000839_1191687.jpg途中、フレッシュジュースを売る店でマンゴを丸ごとミキサーに掛けてもらう(約¥90)。濃厚だが、マンゴはそのまま食べた方がうまい。そぞろに歩いて、ようやく目的地へ着いた。モンテの砦は17世紀初頭、イエズス会によって造られた要塞跡。マカオ侵略を試みたオランダ軍を蹴散らしたという逸話が残る。現在も22門の大砲が並び、その面影を残している。小高い丘に立地しているため、マカオの街が一望できた。180度視線を移せば、美しく輝く港とは対照的な古びた高層ビル群を臨むことができ、マカオ市民の暮らしぶりが窺える。隣接する「マカオ博物館」(入場料;約¥220)も一応見学。
次に向かったのは”マカオのシンボル”「大三巴牌坊」と書く「聖パウロ天主堂跡」へ。
マカオは日本への生糸と日本からの銀で栄えた貿易基地だった。ところが、日本におけるキリスト教への圧力が強まるにつれて、日本との貿易が困難になっていく。東アジアにおけるイエズス会の伝道のための基地であり、マカオ市民の精神的な拠り所であった聖パウロ学院教会は、マカオの衰退と運命を共にするかのように焼失し、前の壁を一枚だけ残してすべてが潰え去ったという。
           ~『深夜特急』(沢木耕太郎)~
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私はこれまで旅先でかなり多くの教会(大聖堂)を見てきたが、いつも訳わからず雰囲気を味わうだけで、かえってこのような壁一枚の方が潔くていい。e0000839_1493965.jpg聖パウロ天主堂跡を下っていくと、通りを挟んで両脇には土産物屋が密集している。そのどの店でも店頭には「乾燥肉(干し肉・ビーフジャーキー)」が並べられ、切り売りをしている。マカオ名物はこの乾燥肉らしい。試食してみたが、単なる甘辛い肉の燻製。伸しイカのような味だ。〈続く〉
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by issa-izm | 2005-09-21 01:03 | 海外徒然日記
香港/マカオ滞在記vol.2「マカオ上陸の巻」
さて2日目、どこに出掛けるかはその日の朝、決めようと思っていた。ひとり旅…、決して朝は無理をしない。0時就寝⇒7時起床というのが私の旅の鉄則。そのサイクルがよい旅のリズムを作ると自覚している。
この日は早速、宿探しをする必要がある。まずは「安宿探しか…」と香港の繁華街・九龍へ向かおうかとも考えたが、マカオへの入口となるマカオ・フェリーターミナルが案外近い。地下鉄で北角駅~上環駅へ。それにしても香港の地下鉄のエスカレーターの速さには驚かされた。しっかりと足元を見ていないと、足を取られそうなスピードである…
e0000839_2348566.jpg上環ではガイドブックに出ていた西港城(Western Market)と呼ばれる1906年建造の香港最古のエドワード様式(19世紀後半~20世紀初頭のイギリス美術様式。荘厳華麗な装飾が特徴。)の元公営市場を見学。今はレトロなショッピング・スポットとして人気があるとのことだったが、朝早かったこともあり、全く活気がなかったのは残念であった。
e0000839_23564353.jpg上環のマカオ・フェリーターミナルから11時発のジェットフォイルに乗船(片道約¥2,100)。ジェットフォイルに乗るのは昨年、伊豆大島へ行って以来2度目。約50分の乗船の後、あっという間にマカオへ上陸。入国審査もあっけなく終わり、フェリーターミナル内の宿の紹介所でホテルの予約。最初1泊¥6,500のホテルが交渉するまでもなく、自然にディスカウントされ2泊¥9,000という料金で提示されたので宿泊を即決。路線バス(約55円)でまずはマカオでの宿・『Macau Masters Hotel』へ向かった。e0000839_23574514.jpg決して高級ホテルではないが決して安っぽいビジネスホテルでもない。割り当てられたダブルの部屋と窓から望む内海の対岸にある中国本土・珠海の景色に満足し、マカオの街へ繰り出したのであった。
【この日の昼食】『黄枝記(Wong Chi Kei)』⇒マカオの中心部・セナド広場にある海老ワンタンが有名な店。1946年の創業で、香港にも進出している。
e0000839_055410.jpg☆「Fried noodle shred of Pork」(豚肉と空芯菜のあんかけ堅焼きそば)約¥380
☆「青島ビール・大瓶」約¥180
あんかけ焼きそばはかなり美味しかった!多分、今まで食べた中で一番かも…。ちなみにこの店は『地球の歩き方』に紹介されているということを後に知る(店に記事が貼ってあった)。そんなこととはつゆ知らず、あまりの美味さに感動した私はこの後2度もこの店を訪れることになった…。〈続く〉
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by issa-izm | 2005-09-20 00:01 | 海外徒然日記
香港/マカオ滞在記vol.1「いざ香港への巻」
眼下には空の色と対照的に色づき始めた摩天楼が広がっている。香港の街を包み出した夕闇の中、私を乗せた香港ドラゴン航空は香港国際空港へ降り立った。
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e0000839_140214.jpg「若いうちに香港へ行きたい!」、それは私のかねてからの夢であった。その理由は沢木耕太郎の『深夜特急』に影響されたからに他ならない。この著書で彼は、旅に出る適齢期を26歳と定義づけ、実際1年以上にも及んだユーラシア大陸横断の旅を綴っている。その中でも旅の始まりとなった香港およびマカオの紀行がとりわけ強く印象に残っていた。「香港では毎日何かが起こった」とか「何かしらの事件が自分の方へ自然に近づいてきた」という記述に確実に感化され、喧騒溢れると言おうか、猥雑や雑多と言うのだろうか、そんな刺激いっぱいの香港はいつかしら憧憬の街になっていた。
今回の旅行のテーマは、「貧乏旅行」。できるだけお金を使わず、その場の感性で行動しようと心に決めていたので、日本で事前に予約してきたものと言えば、往復の航空券と滞在初日の宿のみであった。海外ひとり旅はこれで3度目になるが、その過去2度は滞在中のすべての宿と空港までの送迎が付いたものであったので、今回すべて自分で手配しなくてはいけないことに若干の不安はなくはなかったが、血沸き肉踊るといった心理の方がやや強かった。
前置きが長くなったが、19時過ぎに入国審査を終えた私は便利で早いエアポートエキスプレスやリムジンバスには脇目も振らず、一番安価な路線バス(約¥680)を選択し、その日の宿泊先である北角の『Ibis North Point Hotel』(1泊¥6,800)へ向かった。
e0000839_1274441.jpg日本で例えるなら、首都高のような道路をバスは高速で走りすぎていく。脇には煌々と灯りを点した大きな倉庫群が立ち並び、物流の激しい香港を間近に感じさせてくれたし、中心地の九龍(Kowloon)を過ぎ、香港島へ渡る頃には派手で艶やかなネオンサインがビクトリア湾岸を彩り、バスに乗車していた約50分間は瞬く間に過ぎ去っていた。
e0000839_13572586.jpg運転手との意思の疎通がうまくいかず、降車したバス停は最寄りのそれより一つ先ではあったが、10分程適当に歩き、ようやくホテルにチェックイン(21時前)。近くの食堂(Delicatessen Restaurant)で「Sliced Chicken Fried Rice」(約¥360)という恐ろしい量の鶏肉が入った炒飯を食べ、その日の活動は終了とした。
さて、宿泊したホテルだが、そこそこ綺麗なビジネスホテル風。最上階にはレストランもBARもあり、はたまたコンシェルジェまでいるのにバスタブはなく、またそのシャワーは故障しており、蛇口のみで入浴するというとんだ滞在初日となったが、疲れ果てたのでそのまま文句も言わず、床に就いたのであった。
次回、マカオ編。乞うご期待ください!
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by issa-izm | 2005-09-19 13:54 | 海外徒然日記
『シリウスの道』(藤原伊織)文藝春秋
e0000839_15591040.jpg【あらすじ】東京の大手広告代理店の営業部副部長・辰村祐介は子供のころ大阪で育ち、明子、勝哉という二人の幼馴染がいた。この三人の間には、決して人には言えない、ある秘密があった。それは…。月日は流れ、三人は連絡をとりあうこともなく、別々の人生を歩んできた。しかし、今になって明子のもとに何者からか、あの秘密をもとにした脅迫状が届く!いったい誰の仕業なのか?離ればなれになった3人が25年前の「秘密」に操られ、吸い寄せられるように、運命の渦に巻き込まれる―。著者が知悉する広告業界の内幕を描きつつ展開する長編ミステリー。
【コメント】著者の作品を読むのは『テロリストのパラソル』、『ひまわりの祝祭』、『手のひらの闇』に続いてこれで4作目になる。さすが元広告マンと唸らせるその裏事情に精通した著者だから書ける小説。広告受注に関する記述には大変興味を覚えた。
今回の出だしはややローでありながら、最後には25年前の過去の記憶と主人公の現在、そしてその周囲を取り囲むストーリーがすべてリンクしてくる。ひとつの小説の手法なのだろうが、さすがにうまいと感じさせる出来であった。
登場人物のひとりが『テロリストのパラソル』のそれと繋がってたりもする。その辺りもなかなか面白い。私が読んだ4作のなかでは一番インパクトには欠けるが、それでも面白い小説であることに間違いはない。
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by issa-izm | 2005-09-19 02:01 | 書評&DVD鑑賞記
『迅雷』(黒川博之)文春文庫
e0000839_1452064.jpg【あらすじ】「極道は身代金とるには最高の獲物やで」。大胆不敵な発想でヤクザの幹部を誘拐した3人組。成功したかのようにみえたが、身代金受け取りに失敗。仲間のひとり・ケンが人質に捕われ、ヤクザに追われるはめになってしまう。彼らと、面子をかけて人質を取り返そうとするヤクザたちとの駆け引きが始まった。
やはりヤクザはプロ! 嘗めたらイカン!人質奪回か、身代金獲得か?キレた男たちが地獄へと走り始める!警察署の目の前での人質交換、地下駐車場でのカーチェイス、組事務所への奇襲攻撃……。大阪を舞台に追いつ追われつ展開する痛快小説。
【メモ】映画化されている。『迅雷 組長の身代金』(東映・'96年)
クズはクズでも、チンピラでも極道でもないど素人の男たちが、やくざを敵に回して戦いを挑む姿を描いたピカレスク。初めは弱気だったが次第に相棒を引っ張って行くようになる主人公に仲村トオルが扮し、石橋凌と金山一彦がその仲間で共演している。
【コメント】黒川博之の小説はよく読む方だ。大体の小説の主人公は関西人でその台詞の関西弁は実に心地よく、またたいていキャラクター設定は”ならず者”が多いが、最後は何とか笑っているという痛快な内容のものが多い。テンポのいい会話に展開の早さ。それに最後がまたいい。今回も期待に違わぬハードボイルド活劇であった。あまり考えずに読書したい時に著者の小説はうってつけだ!時の経つのも忘れ、久しぶりに没頭してしまった。。
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by issa-izm | 2005-09-17 02:49 | 書評&DVD鑑賞記