人気ブログランキング | 話題のタグを見る
> 『レディ・ジョーカー』('04・日活)
【あらすじ】ある日、業界最大手として勇名を轟かせている日之出ビールに、1通の脅迫状が届いた。社長の身柄と引き換えに、5億円もの大金を要求する犯人の名は、”レディ・ジョーカー”。だが、その脅迫状は表向きのもので、最終的な要求額は20億円にまで跳ね上がっていく。そして人質は社長ではなく、350万キロリットルのビールに替わり、市場では異物が混入された日之出ビールが発見されはじめ…。
【メモ】『グリコ・森永事件』にヒントを得た高村薫の同名ベストセラー小説を、「OUT」のヒットで知られる監督・平山秀幸&脚本家・鄭義信のコンビが映画化。5人の競馬仲間が、それぞれの屈託した想いを胸に、大企業を向こうに回した大勝負に挑んでいく。キャストは「長崎ぶらぶら節」の渡哲也をはじめ、「漂流街」の吉川晃司など豪華な顔ぶれ。個性派の男たちが、スキャンダラスなクライム・サスペンスを熱演している。
『レディ・ジョーカー』(\'04・日活)_e0000839_3193625.jpg
【コメント】完全に小説の方がいい。映画の限られた時間で、高村薫作品を映像化することには無理がある。これは『マークスの山』においても同じ。やはり映画は描画する時代の幅が大きい程、表現するのが難しくなっていくと感じる。私の知る限り、”映画が小説を超えた”作品は『砂の器』のみ。
この映画、原作を読んでいない人には物語の”繋がり”を理解するのは難しいだろう。小説を読んでいても、疑問に感じるシーンが多々あった…。
総論的な批評になってしまったが、合田刑事役に徳重総という配役も今イチだったような気がする。脇は分厚いキャストだっただけに何だか勿体なさが残った…
『レディ・ジョーカー』(\'04・日活)_e0000839_15545338.gif
by issa-izm | 2005-08-10 02:05 | 書評&DVD鑑賞記

Issa's Diary '05~'06(渋谷スクランブル交差点)
by issa-izm
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
> 検索
> ファン
> ブログジャンル
> 画像一覧